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宮崎・延岡でクラファンコンテスト 最優秀賞は「スカイランタン」企画

賞状を持つ入賞者と読谷山市長(後列左)など審査員の面々

賞状を持つ入賞者と読谷山市長(後列左)など審査員の面々

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 延岡市主催の「クラウドファンディングプランコンテスト2020」が10月25日、カルチャープラザのべおか(延岡市本小路)で開催された。

最優秀賞を受けた「WIP(ワイプ)」代表の玉木和馬さん

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 延岡市では8月から、コンテストに向けて事前セミナーを3回開き、クラウドファンディング事業の運営会社やクラウドファンディングを活用した街づくりを行う企業などの関係者が講師役を務め、今後クラウドファンディングに挑戦したい人を対象に活用術やプロジェクトの作り方などについて講義を行ってきた。

 この日は6組のチームがプラン発表を行った。延岡市のイベント運営企画団体「WIP(ワイプ)」(稲葉崎町)が夜空にスカイランタンを浮かべ、延岡市の魅力を伝えるイベント「延岡市を知っていますか? 田舎の澄み切った空気の中、延岡市を有名にするような長く続く綺麗なイベントを作りませんか?」を提案し、最優秀賞に輝いた。優秀賞はネットカフェなどを経営するアドプラス(延岡市浜町)の図書館カフェ企画に、アイデア賞は都城市在住、玉置一幸さんが提出した延岡市からe-sportsプロプレーヤーの輩出を目指す企画が受賞した。

 最優秀賞を受けた「WIP」代表の玉木和馬さんは「イベントを企画するに当たり、若者が何を求めているのか、独自アンケートを行った。SNSで発信できるような若者向けでおしゃれなイベントをと思い、スカイランタンを思いついた。運営を高校生と共に行うことで、自分たちの世代で完結するのではなく、下の世代にノウハウをつなげていく仕組みをつくっていきたい。イベント終了後もアンケートを行い、今後に活かしていきたい」と話す。

 審査委員長として講評した地域おこし事業を行う「油津応援団」(日南市)の黒田康裕さんは「皆さんの地域に対する熱い思い、課題を解決したいという思いを感じた。いずれもかつては輝きを持っていた商店街や神社にもう一度光を当てたいというアイデアで、まちの人たちに元気になってほしいというもの。目的がしっかりしているから、こういう目標ができる。最初の思いを忘れなければ、クラウドファンディングがたとえうまくいかなくても別の方法で実施できる。今日の経験が絶対に生きてくるのでまた新たな気持ちで頑張ってほしい」と話す。

 企画した延岡市役所経営政策課市民協働係の山本陽香梨さんは「クラウドファンディングは資金調達の新たな方法と注目されていたため、延岡市でもコンテストを行った。宮崎県内でもほかの市町村がふるさと納税と連携したガバメントクラウドファンディングを行っているので、今度取り入れていきたい」と話す。

 コンテストを観覧した延岡星雲高校2年の生徒は「スカイランタンフェスが楽しみ。SNSで拡散できるところや高校生を巻き込むところがいいと思った。延岡にはフェスがあまりないのでとても楽しみにしている」、30代女性は「他県でやっていないイベントをSNSで発信する、県外に自慢できるものを作ることが大事だという点に共感した」と話す。

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