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延岡・北方で「寺マルシェ」 寺院を地域コミュニティーのハブに

久峩副住職の後ろにあるのは、昨年のチャリティー1文字写経で制作した般若心経の屏風

久峩副住職の後ろにあるのは、昨年のチャリティー1文字写経で制作した般若心経の屏風

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 「花まつり&寺マルシェ」が4月3日、慈眼禅寺(延岡市北方町、TEL 0982-47-2048)境内で開かれる。

北方町曽木子にある慈眼禅寺

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 花まつりは釈迦(しゃか)の誕生日とされる旧暦の4月8日を祝う行事。釈迦が生まれた時に甘露の雨が降ったという言い伝えにちなみ、花御堂に祭った誕生仏に甘茶をかけ、参拝者の無病息災を祈る。

 花まつりに合わせて開く寺マルシェは、昨年に続き2回目の開催。当日は雑貨店や飲食店など17店が出店する。

 同寺住職の妻・久峩じゅん子さんは「戦没者慰霊の意味がある招魂祭や、幕末に勤皇討幕運動に身をささげた胤康(いんこう)和尚の法要で、たくさんの人が来てにぎわっていた頃のにぎやかさを取り戻したいと企画した」と話す。

 境内で総菜やおかず、焼菓子、団子などをテイクアウトで提供するほか、雑貨、アクセサリー、陶器、つまみ細工、水引細工などを販売する。出店者は、「バルーンアートかみゅ~」、「ヒビコレ弁当」、「おひさま商店」、「曽木銘茶」(以上、延岡市北方町)、「ハートラップ」(延岡市恵比須町5)など。

 屋内では写経体験を行う。昨年は般若心経を一人一文字ずつ書く試みを行い、参加費を災害被災地へ寄付した。今年も同様の寄付を予定する。

 副住職の久峩一晋さんは「昨年の初開催では、雨天にもかかわらず老若男女たくさんの人が来てくれた。お寺に初めて来たという人や、花まつりを初めて知ったという人もいて、開催してよかった。お寺の役割の一つは、地域コミュニティーのハブになることだと思うので、これをきっかけにお寺に親しみを感じてもらえたら」と呼びかける。

 開催時間は9時~16時。雨天決行。甘茶持ち帰り無料(要容器持参)。

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