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延岡のエンクロスで「のぼり猿」テーマに講演会 東京在住の会社員が研究発表

エンクロスの織田祐翔さん

エンクロスの織田祐翔さん

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 延岡市駅前複合施設「エンクロス」(延岡市幸町、TEL 0982-20-3900)で4月7日、延岡の郷土玩具「のぼり猿」をテーマにした講演会が開かれる。

延岡の伝統工芸品「のぼり猿」

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 「のぼり猿ってなんだ??」と題された同イベントに登壇するのは東京都在住の会社員、澤崎裕太さん。2015(平成27)年に自転車での日本一周で、延岡市を訪れたところ、伝統工芸品ののぼり猿を知り、そのかわいらしい風貌に一目ぼれしたという。以来、現在のぼり猿を製作している延岡市の橋倉由美さんと交流したり、他県にものぼり猿があることを知り、訪ね歩いたりして、自分なりに研究を重ねた。イラストレーターの仲間と「なんだかまるいのぼり猿」というキャラクターを作り、SNSで発信を続けている。

 研究の成果を発表したいと考えた澤崎さんが、エンクロスのスタッフ、織田祐翔さんに企画を持ちかけ、今回の講演会実現に至った。

 延岡市出身の織田さんは「僕が小学生のころは、年に1回開かれる『のぼりざるフェスタ』で子どもたちがのぼり猿に扮(ふん)し、棒を駆けのぼるイベントが行われていた。今ではそのようなものはなく、延岡に住んでいる者にとって、のぼり猿の存在は前より薄くなっているように感じる。延岡を治めていた内藤藩が子どものおもちゃとして作ってきたものだが、今では継承する作り手も一人しかいない。郷土の文化として忘れ去られることのないよう、皆さんが興味を持ってくれたら」と話す。

 開催時間は17時~18時。対象は18歳以上。参加費1,000円。定員30人。事前予約制。希望者はエンクロスまで電話で申し込む。

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