延岡信用金庫（以下、のべしん）が地域通貨を使った懸賞付き定期預金を始めて1カ月がたつ。

南町の延岡信用金庫

　延岡市に8店舗を展開するのべしんが昨年10月に100周年を迎えたことを記念して企画した同定期預金。地域通貨「のべおかCOIN」が当たる懸賞付きで、年利0.01％、1年定期預金。募集総額は10億円。預金は1口10万円で、1人1,000万円まで受け付ける。1回目の抽選で1000ポイント（1,000円相当）が300本、2回目の抽選では10万ポイント（10万円相当）の特賞が4本、1万ポイントの1等が8本など、計144本、70万ポイントを用意する。

　企画担当職員の瀧口一喜さんは「コロナが5類に移行されたが、まだまだ地域の経済が元に戻ったというには厳しい状況。延岡市でしか使えないのべおかCOINの懸賞を付け、地域経済を活性化できたら」と話す。「信用金庫や信用組合で地域通貨を懸賞付き定期預金に活用する取り組みは、岐阜県にある飛騨信用組合の『さるぼぼコイン』くらいしかなく、めずらしい」とも。

　同定期預金の取り扱いは1月31日まで。