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宮崎・日向の「食堂テトテ」が6周年 飲食店倒産防止対策の必要性を訴え

現在提供中のランチメニューの一つ「トマト風キーマカレー」

現在提供中のランチメニューの一つ「トマト風キーマカレー」

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 日向・鶴町の「食堂tetote(テトテ)」(日向市鶴町2、TEL 0982‐57‐3554)が4月26日に6周年を迎えた。

看板メニューの「西都産EMO牛ハンバーグ」

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 店主の川崎一史さんは延岡学園高校の調理科を卒業後、料理の世界に入り、22歳のときに半年間パリに語学留学。現地でビストロやレストランの料理を食べ歩きながらフレンチの世界を志す中で、日本人のシェフ・後藤雅司さんの書籍「俺はあきらめない――不良少年、フレンチシェフになる」(草思社)に出合う。感銘を受けた川崎さんは、帰国してすぐに三重県津市で後藤シェフが営む「ラ・パルム・ドール」を訪れ、後藤シェフの下で3年半修業。その後、フレンチをベースにした創作料理店「ヴィラカフェ ソレイユ」に7年間勤め、2014(平成26)年4月26日に食堂tetoteをオープンした。

 「店名は作り手の手と客の手を意味する『手と手』から付けた。今は農家や畜産家などの生産者の手も強く意識するようになった」と川崎さん。最近では、認知症の人がホールスタッフを務め、認知症の理解を促進するイベント「注文をまちがえる料理店」で調理を担当した。コロナウイルスにより多くの飲食店が打撃を受け始めると、飲食店の家賃補償と、雇用者給与の補助を求める署名活動を展開。飲食業生活衛生同業組合と共に飲食店倒産防止対策の必要性を訴え、日向市内だけで800人の署名を集めるなど、同業者を鼓舞する。

 同店のスペシャリテは、注文が入ってから成形し焼き上げる「西都産EMO牛ハンバーグ」(200グラム)。ランチではサラダ、スープ、パンかライス、ドリンクを付けて1,380円で提供する。地元生産者の野菜をふんだんに使い、20種類以上の野菜を盛り込んだ「野菜プレート」(1,120円)もファンが多い。サラダに使う保存料無添加の自家製ドレッシング「ネギドレ」(150ミリリットル、330円)はテークアウト販売も行う。

 コロナウイルスの感染拡大については、「飲食業界が変わる転機。Withコロナ時代にあったスタイルを確立して、強くなる必要がある」と川崎さん。

 通常の営業時間は11時30分~15時、18時~22時30分。月曜・第2日曜定休。現在、ランチは持ち帰りに対応しメニューを「トマト風キーマカレー」「そぼろサラダプレート」(以上900円)の2つに絞る。5月3日~6日は店内飲食の営業は自粛し、オードブルの予約販売のみ。価格は5,400円、1日10個限定。緊急事態宣言が解除されるまでは、営業時間短縮するなど変更の可能性もある。

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