日向灘に面した「クルスの海展望台」に向かうS字カーブに8月2日、アイドルグループ「日向坂46」にあやかり、「日向坂」の愛称が付けられた。

「日向坂」命名式に出席した日向坂46の佐々木美玲さん（左）と金村美玖さん

　9月に宮崎市で日向坂46が「ひなたフェス2024」を開催することになり、それを記念したもの。日向を代表する観光名所「願いが叶（かな）うクルスの海展望台」に向かうS字カーブの坂道は、長さ460メートル。景色の良さで人気の場所だが、今まで特に名前はなかった。

　今年6月に日向坂46が配信した「日向坂46時間テレビ」の中で、メンバーの松田好花さんと山下葉留花さんがこの坂を上った際、「ここが日向坂だったらいいね」と話したことが今回の命名につながったという。4期生のティザー映像には、空中から撮影されたクルスの海付近の様子が使われている。

　2日は命名式が行われ、クラッカーの合図とともに「日向坂」と書かれた標柱がお披露目された。日向市産のスギが使われた標柱は、高さ1.5メートル。地元木材業界の青年団体「日向木の芽会」の会員が協力して作った。式に参加したメンバーで1期生の佐々木美玲さんは「クルスの海に来るのは初めて。すてきな景色が広がっていて、今まで宮崎に行ったことがない人にも来てほしい」、2期生の金村美玖さんは「どんどん縁が重なって宮崎に来ることが増え、（私たちに）ゆかりの地になってきている。日向坂を作ってもらえるなんて思ってもみなかった。ここを訪れて、日向坂を知っていただく機会になれば」と話す。西村賢日向市長は「日向坂46のファンである『おひさま』の皆さんにも愛され、聖地となることを願っている」と期待を寄せる。