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日向の「子ども食堂」と九電がコラボ 貧困対策に「子どもクッキング」事業展開へ

絆の三輪さん(前列左から3番目)や九電の甲斐さん(同4番目)ら

絆の三輪さん(前列左から3番目)や九電の甲斐さん(同4番目)ら

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 宮崎・日向で「子ども食堂ひゅうが 絆」(日向市亀崎西)と九州電力日向営業所(北町)が2月5日、日向市産業支援センター「ひむか‐Biz」で「子どもクッキング」事業の連携協定調印式を行った。

絆代表の三輪さん(中央左)、九電の甲斐所長(中央右)ら

 2017年4月から子どもの貧困問題への支援策として「子ども食堂」を開く同団体。2018年4月からは大王谷コミュニティセンターでの月1回の事業に加え、九電のキッチン付きコミュニティールームでのクッキング教室を隔月で開いてきた。

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 本年度の活動で両者が手応えを感じたため、来年度も引き続き活動を行うことが決定した。参加候補者は日向市健康福祉部と相談し、今後決める予定。

 「絆」代表の三輪邦彦さんは「今まで35回開いてきた通常の子ども食堂は誰でもウエルカムの地域共生タイプの活動。『本当に困っている家庭の子どもたちが来ているのか』との思いは常にあった。貧困家庭に的を絞ったケアタイプの事業ができないかと考えていたところ、九電さんから申し出があり、実施するに至った。子と親で参加してもらい、食文化を伝えるだけでなく、子どもたちの成長や保護者の意識の変化も感じられるいい会になっている」と話す。

 九電日向営業所長の甲斐康彦さんによれば、同社で子ども食堂の活動を共催しているのは、県内では日向と日南の2カ所。甲斐さんは「当社では本業として地域活性化に取り組んでいる。今後もこの活動が続けられるよう努めたい」と話す。

 同教室には宮崎県栄養士会日向事業部の有志が協力する。栄養士代表で調印式に参加した黒木麗子さんは、「今の社会情勢の中で、私たち栄養士の果たす役目は何かと考えていたところ、声を掛けてもらった。『レンコンを初めて調理した』という保護者がいるなど、私たちが普通だと思っている食生活を送ることができない現実が隠れていることを知った。今後も楽しく食べること、季節感のある献立を提案し、この活動に参加していきたい」と話す。