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延岡で「オウトオブキッザニア」 2日間で延べ860人が参加

フローリストの仕事を体験する少女

フローリストの仕事を体験する少女

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 延岡市で11月20日・21日、「Out of KidZania(アウトオブキッザニア) in のべおか」が開催された。

子どもたちが熱心に和菓子職人の手つきを見つめる様子

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 宮崎県で初となった同イベントの主催は「Out of KidZania in のべおか実行委員会」。共催として延岡市が関わり、SDGsの理念を取り入れた新たなまちづくりのスタートアップ事業として開いた。将来の地域の担い手である子どもたちに地元企業などの仕事を体験してもらうことで、キャリア教育や世代間交流を通して「地域愛」や「生きる力」を育み、SDGsへの知識や理解を深めてもらうことが目的。監修を子どもの職業・社会体験施設「キッザニア」の企画・運営を行う「KCJ GROUP」(東京都千代田区)が務めた。

 メイン会場となった延岡市役所では、「シネマスタッフの仕事」や「和菓子職人の仕事」「フローリストの仕事」など、2日間で全16種類の体験プログラムが実施された。子どもたちがSDGsについて学ぶことのできる特設コーナーも設置。〇×クイズや不要になった鉛筆などの寄付の受け付け、堆肥を作る容器・コンポストの仕組みの展示をはじめ、延岡発祥の企業「旭化成」(延岡市旭町2)の取り組みやユニセフの活動などを紹介した。

 シネマスタッフの仕事を提供した「延岡シネマ」(延岡市北町1)のスタッフ・芝﨑加代子さんは「コロナ禍で従業員を減らさないとやっていけない状況になった時に延岡市の緊急雇用創出事業に助けられた。その恩返しができたらと思っていて今回参加した。当館は県北に一つしかない映画館なので、子どもたちにも親しんでもらえたら」と話す。

 シネマスタッフの仕事を体験した延岡市立南小学校1年生の佐藤日奈希さんは「自分から参加したいと思ってお母さんに頼んだ。映画館の仕事を体験できて楽しかった。特に映写機のボタンを押す瞬間がドキドキした。本当に映画が始まったので驚いた」と話す。

 SDGsコーナーで展示に参加した「宮崎県ユニセフ協会」(宮崎市)運営委員の合志純子さんは「私たちはSDGsの中でも『子どもたちの権利を守る』という点を中心に展示を行った。外国の子どもたちも将来一緒に地球を守っていく仲間なので、世界に目を向けてほしい」と話す。

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