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宮崎・延岡のフレンチ「シェ・オンジ」が13周年 大使館での経験生かす

フランス料理店「シェ・オンジ」オーナーシェフの西園寺さん

フランス料理店「シェ・オンジ」オーナーシェフの西園寺さん

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 宮崎・延岡のフランス料理店「シェ・オンジ」(延岡市本町1、TEL 0982-33-0301)が4月19日、オープン13周年を迎える。

落ち着いた雰囲気の「シェ・オンジ」店内

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 店主の西園寺貴之さんは高校卒業後、辻学園日本調理師専門学校を経て志摩観光ホテルでフランス料理の修業後、さまざまなレストランで経験を積み、2000(平成12)年にイスラエルの日本大使館でシェフを務め、アゼルバイジャン、フィンランドの日本大使館を歴任。大使館時代は式典やパーティー時に400人分を超える料理を手掛けた。帰国後の2007(平成19)年4月19日、本格フレンチを提供するレストランを地元の延岡市に出店。イスラエル産ワインも豊富にそろえる。

 西園寺さんのお薦めメニューは、地元で捕れるガラエビを使ったクリームスープ。「その名の通り殻が大きくて、見た目は不格好だが、漁師さんたちが楽しみに食べるとっておきのエビ。修業した志摩観光ホテルの『伊勢海老クリームスープ』を延岡の地元食材でアレンジした。本家のクリームスープよりもおいしい」と自信を見せる。

 「地元生産者が手掛けた野菜や果物を使い、それぞれに合った調理法で正統派の一皿に仕上げた」と西園寺さん。生産者との交流にも積極的で、完熟ミニトマトを納品する「いけとも農園」(門川町)の池田知聡さんは「自分たちのミニトマトが高級なフレンチに生まれ変わっている写真を見せてもらうたびに感激している。生産者に大きな勇気と励ましをくれるシェフ」と信頼を寄せる。延岡市と大分県佐伯市の共同事業「東九州バスク化構想」には、延岡推進協議会料理人部会の理事として参画するなど、オープン以来、地元の飲食業界の盛り上げに貢献してきた。

 西園寺さんは「素材の味を生かすことは当然。さらに手間と時間をかけて作品に仕上げたものこそフランス料理」とも。「上質な素材だけの力に頼ることなく、持てる技術を最大限使って考案した料理を提供できるよう13年間、技術や感性を磨いてきた」と話す。「コロナウイルスの感染拡大が収束したら、地元のお客さまはもとより、県外からも足を運んでくださるお客さまに地場食材とヨーロッパ食材を融合させた伝統的なフランス料理を存分に楽しんでいただきたい。ここでしか味わうことのできない、正統派フルコースを提供するため今は淡々と自分にできることをやっていく」と話す。

 営業時間は、11時30分~14時(12時30分ラストオーダー)、18時~22時(20時30分ラストオーダー)。ランチは前日までに要予約。ディナーは当日予約も受け付ける。日曜定休。

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