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日向で日本茶講座 講師「お茶を家族が仲良くなるツールに」

用意された10種の茶葉

用意された10種の茶葉

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 日向ひとものづくりセンター(日向市日知屋)で12月5日、日本茶講座が開催された。

茶葉の見分けに挑戦する参加者

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 「毎日急須生活」と題して行われた同講座は、谷岩茶舗(日向市浜町、TEL 0982-52-6718)の谷岩孝彦さんが講師を務めた。谷岩さんによれば、急須で入れるための茶葉(リーフ茶)の消費量は年々減少しているといい、「最近は茶葉の種類を見分けられない人が増えている。日本の文化である日本茶のおいしさを広めたいと今回の講座を企画した」と話す。

 講座では10種類の茶葉を用意。煎茶、深蒸し茶、釜いり茶、玉緑茶、玉露、茎茶、紅茶、ウーロン茶、てん茶、ほうじ茶の見分けがつくか参加者が挑戦したところ10人中1人が全問正解し、喝采を浴びた。

 宮崎県は荒茶の生産量が全国で4位であることや、生産に手間暇のかかる釜いり茶においては宮崎県が日本一の産地であることなどを学んだ参加者は、それぞれのお茶を飲み比べ、急須で入れるお茶の味わいを体感した。

 「日本人のライフスタイルの変化に伴い、ペットボトルのお茶を飲む方が増えた。急須でお茶を入れることを面倒だと感じる人もいるかもしれないが、お湯を沸かし、急須を使って温度に気を付けながらお茶をいれることは、お茶を出す相手のことを大切にしているおもてなしそのもの。夫婦や親子の間でお茶をいれ合う家庭では自然にコミュニケーションが取れて、仲が良くなる」と谷岩さん。

 参加した40代男性は「毎日、何気なく妻が急須でお茶をいれてくれていたが、確かに手間暇かかることを毎日してくれていることに気がついた。愛されているんだなと感じることができた。これからは自分も妻にお茶をいれてあげたい」と会場でのろけた。

 今後も谷岩さんは日本茶講座を続ける予定。問い合わせは谷岩茶舗まで。

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