農閑期の水田を活用したヨガとキャンプのイベントが10月29・30日、宮崎・高千穂町の「尾戸の口棚田」で開かれる。主催はアウトドアプログラムを提供する会社「Trailhead（トレイルヘッド）」（高千穂町）。

絶景を見ながらヨガのポーズも

　福岡県の理学療法士でピラティス・インストラクターの祐成（すけなり）美穂さんが講師を務める同イベント。計3回のヨガ・ピラティスのレッスンを行い、たき火や食事、テント泊などを展開する。会場は、今年2月に農林水産省の「つなぐ棚田遺産」に選ばれた「尾戸の口棚田」。

　「トレイルヘッド」代表の福島優さんは「アウトドア初心者でも参加できるよう、テントや寝袋などの道具は有料だが貸し出しも行う。食事は高千穂でとれた旬の物を使うので期待してほしい。棚田の絶景とヨガで普段とは違う体験を楽しんでほしい」と話す。

　祐成さんは「大自然の中で呼吸し、体や心を動かす体験はとても貴重。室内でのヨガ、ピラティスと違って、よりバランスをとることが必要で、視覚に頼りがちな日常とは違う感覚も目覚めるのでは。前回は参加者から『最高だった』との声をいただいた。今回も最高の体験を提供したい」と話す。

　参加費は1万5,000円。ヨガ・ピラティスのレッスン費、たき火のまき代、夕食・朝食費、棚田利用料が含まれる。売上の一部は農地の所有者、公民館、神社に寄付する。