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宮崎・日向で「林業サミット」 高校生が林業の魅力を伝えるプレゼンテーション

「山師のかっこよさを伝えたい」と発表した日向高校2年の生徒

「山師のかっこよさを伝えたい」と発表した日向高校2年の生徒

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 日向市役所(日向市本町)で12月4日、「地域林業サミット」が行われた。主催は耳川広域森林組合。

発表で笑顔を見せる高校生

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 11月13日から全3回の日程で行われた同サミット。宮崎県北の森林の未来のために林業の魅力を再発見することを目的に行われた。主な参加者は林業に興味のある地元の高校生で、初回は一般参加者も交えたオンラインセミナーで林業という仕事や「伝え方」について学んだ。2回目は高校生が山に入り、フィールドワークで林業の置かれている現状や、山師が木を伐採している現場の様子を視察した。

 最終回の今回はフィールドワークで体験したことを元に、高校生がこれまでに学んだことと伝えたいことを話したり、動画にまとめたりして発表した。森林組合部長、日向市の林業振興担当者のほか、宮崎ひなた食べる通信編集長、デザイナーなどがパネリストとなり、学生の発信について感想を述べた。

 日向高校2年の女子生徒は、フィールドワークに行った際の写真などで山師のかっこよさを伝える動画を作った。パネリストから「林業を知らない人へ、山を愛している人の姿はかっこいいと伝えたいという思いが動画に表れていた。音楽の選び方もとてもコンセプチュアル。この動画が拡散されば、山の魅力を発信する入り口になる。発信は林業従事者が苦手な分野だと思うので、これからも発信してほしい」と講評があった。

 今回、同サミットを企画した延岡市の農業ベンチャー企業代表の江原太郎さんは「自分が関わることになって3年目だが、初めて地元の高校生に参加してもらい、いろいろな発見があった。山へ連れていって重機やチェーンソーを動かしているところを見てもらうのも大事だが、それで終わらずに一人一人が感じたことを思い思いの方法で発表してもらえて良かった。デザイン、編集、教育など違ったジャンルから見ることで林業に違ったアプローチができ、より広がりが見えた。最終的には担い手不足を解消したいが、多様な人を巻き込むことが大事。これからも続けていければ」と笑顔を見せる。

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