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日向・細島に空き家再生ゲストハウス コワーキングスペースも

オーナーの北沢由宇さん。ゲストハウスの屋上にて

オーナーの北沢由宇さん。ゲストハウスの屋上にて

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 宮崎・日向の港町・細島で6月のプレオープンを目指す「日向神話ゲストハウスVIVID」(日向市細島、TEL 070-3768-9067)のオーナーが現在、DIYによる空き家のリノベーションを行っている。

ゲストハウスになる予定の建物外観

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 オーナーの北沢由宇さんは「住む家をずっと探していた。5年前に南の方に家があると確信し、沖縄へ行った。住み込みのアルバイトをしながら3カ月ほど働いたが、そこではない気がした」と話す。その後、佐賀の唐津、大分の湯布院、愛媛の松山、関西の京都、鹿児島の沖永良部島などを転々とし、「鹿児島へ行く際、宮崎を通ったときに空が明るく、ここだと思った」と言う。宮崎市で3年ほど暮らし、2020年10月に延岡市に移住。物件を探すため延岡市と日向市の不動産をほぼ全て回った。「物件を100軒は紹介してもらい、50軒は内見をして、今の物件を見つけた」

 今年3月に物件を購入。ツタに覆われ、雨漏りがしていた物件の修繕から始め、空き家を再生してきた。動画サイトで方法を学びながら自らリフォームを行い、その様子をSNSで発信。それを見た人が手伝いに訪れ、一緒に作業を行ってきた。

 コンセプトは「バラバラのまま調和せよ!」。北沢さんは「日本神話が好きなので『日向神話ゲストハウス』と名付けた。日本神話は一つの神様だけでなく、さまざまな特性を持ったいろいろな神様が登場する。全員バラバラで、誰一人としてその性質を制御しない。また『VIVID』とは『鮮明』という意味合い。社会のあるべき像に全員がハマる必要はないと考えている。各自が持つVIVIDな部分を突き出して生きてほしいという願いを込めた」と話す。「このゲストハウスも訪れる人たちがそれぞれの光る部分を生かすヒントになる場になれたら。何か大事なものを探している人にぜひ来てほしい」と呼び掛ける。

 完成したスペースは、コワーキング機能も兼ねる予定。現在、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、ソファの寄付を募っている。問い合わせは北沢さん(TEL 070-3768-9067)または日向神話ゲストハウスVIVIDのインスタグラムまで。

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