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延岡に「コワーキングスナック」 20代移住者らが地域活性化目指す

(左から)プロジェクトを立ち上げた甲斐慶太朗さんと山根俊輔さん

(左から)プロジェクトを立ち上げた甲斐慶太朗さんと山根俊輔さん

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 延岡に地域活性化の拠点としてスナックを作ろうと20代と30代の男性2人が9月29日、「のべおかブランディング計画」プロジェクトを立ち上げた。

スナックの完成予想図。こたつのある個室も

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 スナック作りに名乗りを上げたのは東京から移住したデザイナーの甲斐慶太朗さんと東京、延岡で2拠点生活をする建築家の山根俊輔さん。甲斐さんは、父の故郷が延岡だった縁で小さな頃から同地を訪れ、Iターンし、延岡の焼酎メーカーに勤務後、独立した。山根さんは延岡駅前複合施設「エンクロス」の設計に携わったことが縁で、延岡にも拠点を持ち、現在は建築事務所「山根製作所」で社長を務める。

 2人は延岡が海、山、川の自然豊かな場所であるのに地元の人が「何もない」と話すことに違和感を持っていたという。甲斐さんは「実際に住んでみると自然の恩恵を受け、海や川でとれる新鮮な魚があり、サーフィンやカヌーも楽しめる。人口は12万人ほどで道も町も混み合うことがなく、ストレスフリー。それなのに地元の人が自分たちの町を面白がっておらず、テンションの下がることを言うのはとても残念だと思っていた。誰もが『延岡っていけてるよね』と言える街にするために、人々が集まり、酒を飲みながら気楽に話し、新しいビジネスや取り組みを始めるきっかけになる場所を作りたいと思った」と話す。

 甲斐さんによると、地域活性化の拠点をスナックという形にする理由は、酒を飲みながら客が店のママと話をする姿を見て、気楽に相談したり、話したりするにはカウンター越しに話すというスタイルが最適だと考えたからだという。昼はコワーキングスペース、夜はスナックとし、甲斐さんや山根さんがカウンターに立つ。イベントスペースとしても活用する。

 現在、11月16日のオープンを目指し、クラウドファンディングでプロジェクト支援者を募集している。

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