宮崎・美々津での自主映画作りのために、宮崎県内のクリエーターがクラウドファンディングで資金を募っている。
県内で活動しているアーティストやクリエーターが集い、ローカルの魅力を発信しようと映画製作を始めた。脚本・監督を務めるのは県内出身の泊麻未さん。明治大学在学中に演劇学を学び、卒業後ニューヨークで活動した。2018年夏に宮崎にUターンし、現在は主に宮崎市内で活動する。
映画は「ノットフレンド、ノットフレンドラバー」と「恋」の2本で、どちらも15分のショートムービー。国の重要伝統的建造物群保存地区である美々津の江戸時代からの町家造りの町並みを舞台にする。カフェ&ギャラリー「ゆめのかたちぷろじぇくと。」、居酒屋「ひなた屋」のほか、個人宅で撮影する。「ノットフレンド、ノットフレンドラバー」は、ニューヨークで一度泊さんが撮影した作品で、同じ脚本を使い日本バージョンとして作品化する。
泊さんは「宮崎にしかないものがあり、実はそれがアートとしても最先端だと感じ、宮崎に帰ってきた。都会で出会うことのなかった人とつながり、撮りたいと思った作品をすぐに映像化できる場所がローカルの魅力だと思う。本作では、美々津の海の音や静かな町並みを生かし、自分自身と向き合いながら生きようとする現代の若者たちを表現する。14人の県内アーティストと町の人たちの協力を得ながら物語を作り上げ、全世界に発信していきたい」と話す。
目標金額は150万円で、クラウドファンディングサイト「FAAVO宮崎」で今月28日まで募集する。寄付は1口1,500円~。返礼品は、プレミアム上映チケット、宮崎のカルチャー誌のポスター、脚本など。10万円の企業からの支援金にはお礼として、オリジナル動画を作成するプランも用意する。