食べる

日向・美々津に古民家居酒屋 世界を旅した夫婦が築160年の古民家を改修

店主の金丸文武さん(左)と妻の奈緒さん

店主の金丸文武さん(左)と妻の奈緒さん

  •  

 宮崎・美々津に古民家居酒屋「ひなた屋」(日向市美々津、TEL 0982-58-0233)が開店して1カ月がたった。江戸時代から幕末にかけての町家造りの美しい町並みを保存する「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されている立縫地区の中に「夜集える場ができた」と住民が喜んでいる。

江戸時代の築160年の古民家を改装した「ひなた屋」

 美々津で育った店主の金丸文武さんは、20歳の時に日本一周の旅に出て10年かけて日本中を回り、2012年には世界一周に旅立った。ミュージシャンとして路上パフォーマンスの稼ぎのみで五大陸を渡り歩き帰国。さらに、旅先で出会ったパートナーの奈緒さんと世界2周目の旅に出て、2018年の3月に帰ってきた。

[広告]

 世界中を旅した二人が次に選んだ行先が、金丸さんの故郷・美々津。「田舎に引っ込むのではなく、攻めの帰郷をしようと思った。世界中を旅して、今、一番熱い場所が美々津だっただけ。親がいて、友達がいて、思い出が染みついていて、先祖代々受け継いできた役割があるこの街で地域に根ざすことの方が世界を旅することよりもクリエーティブだと感じた」と金丸さん。

 築160年の古民家を地元の大工と共に改修した店内は、高さ7メートルはある吹き抜けの天井が特徴。世界を旅してきた二人のセンスで、心地良い空間を作り上げた。

 メニューは、「焼き枝豆」「焼きベーコン入りポテトサラダ」(以上300円)、「豚と豆苗のバタぽん」(400円)、「本場おおさかのたこ焼き」「地鶏チャーハン」(以上500円)、「チキン南蛮」(600円)など。「近所の方に何度でも普段使いしてもらえるように、これからも価格を抑えて提供していきたい。地区内で唯一の居酒屋なので、みんなが気楽に集える場になれば」(金丸さん)。

 店内で食事を楽しんでいた40代の男性は「夜、歩いて飲みにいける店がなかったのでとてもうれしい。最近の美々津はゲストハウスもオープンするなど活気が出てきた。美々津の港は神武天皇のお船出の地としての伝説も残り、日本海軍発祥の地の記念碑もある。人をひきつける魅力的な町並みが残っているので、これからさらに活性化していけば」と期待を込める。

 営業時間は17時~23時。水曜定休。年末年始は12月31日だけ休み、翌1月1日から営業する。