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宮崎・美々津で「おきよ祭り」 神武天皇の神話にちなみ子らが伝統守る

家をまわり「起きよー」と声を上げる子どもたち

家をまわり「起きよー」と声を上げる子どもたち

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 日向市美々津町の立縫地区で9月10日、「おきよ祭り」が開催された。主催は美々津の歴史的町並みを守る会。

「お船出だんご」を作る子どもたち

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 大和の国に向けて美々津から船出した神武天皇が予定より出発が早まったことから、人々は立ったまま神武天皇の衣を縫い、寝ていた見送りの人たちを「起きよ」と声を掛け起こしたという、神武東征の言い伝えから、年に一度、旧暦の八朔(はっさく)に地元の子どもたちが「起きよー」と同地区の民家を回る同祭。

 早朝4時に集まった同地区の子どもたち約30人は、厄よけのササを持って美々津港近くの立縫公園を出発し、伝統的建造物群保存地区に指定されている同町内約1キロの道のりを歩き、持っているササで家の戸口をたたきながら「起きよー、起きよー」の掛け声で町内の人たちを起こして回った。

 祭りの後、美々津まちなみセンターで神武天皇がお船出する際に町民が献上したといわれる、米粉と小豆を使った「お船出だんご」作りを行った。子どもたちを中心に餅つきを行い、お船出だんごを食べた。

 守る会の米沢敏明会長は「このままずっとこの祭りを続けてほしい。子どもたちが体験した『おきよ祭り』を大人になったときに思い出してくれれば」と話す。

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