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日向の19歳が日本一周「宮崎・日向PR」の旅へ 「同級生に挑戦する姿見せたい」

日向特産のへべすをあしらったTシャツを着る矢北さん

日向特産のへべすをあしらったTシャツを着る矢北さん

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 日向市不動寺の19歳の青年が7月16日、宮崎県と日向市をPRしながら自転車で日本を一周する旅に出た。同日、鶴町の「ひむか‐Biz」で出発式が行われた。

友人らに見送られて出発する矢北さん

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 自転車での日本一周に挑戦する矢北嘉杜(やぎたひろと)さんは日向工業高校卒業後、陸上自衛隊に入隊。その後、神奈川などの自動車メーカーに勤務し、7月1日に故郷・日向市に戻ってきた。久しぶりに同級生に会い、地元の旧友たちが「どこか冷めている」と感じたという。

 矢北さんは「僕たちにはたくさんの可能性があって、友人と一緒にいろいろなことにチャレンジしたいのに楽しもうとしない。そこで、何にでも挑戦できることを証明するために、かねてやりたかった日本一周の旅を実行することを決めた」と話す。

 矢北さんは日本一周後に起業することも決意。日向市産業支援センター「ひむか‐Biz」センター長の長友慎治さんに相談したところ、「日本一周をするだけの人はたくさんいる。起業を考えているなら、日向市や宮崎県をPRしながら日本を一周してみては」と提案されたという。「ビジネスの基本はモノを販売したり、サービスを提供したりして対価を得ること。資本が無く、それらを提供できないのであれば、他人のものをPRすることでスポンサーを得たり、モノを提供してもらったりすることを学べばいい。そういうことを実践しながら日本一周すれば、ビジネスにしたいことも見つかるはず」ともアドバイスされ納得したという。

 旅先に日向市や宮崎県の特産品を「ひむか‐Biz」が送り、それを矢北さんが受け取りながら日本一周を目指すという。

 出発式で矢北さんは「まずは北に進路を取り、大分、福岡を通り本州に入る予定。たくさんの人に日向と宮崎を知ってほしい」と笑顔を見せた。日向市でドライブイン「はまぐり碁石の里」を運営するミツイシの黒木宏二社長は、カラー碁石のストラップと日向市を代表する伝統芸能「ひょっとこ踊り」の赤いTシャツを進呈。椎葉村でチョウザメの養殖を手掛ける森のめぐみの鈴木宏明専務からは「平家キャビア」と「蝶鮫」の文字が入った法被が贈られた。

 矢北さんは2018年12月31日までに日向市に戻り、翌年1月13日に開かれる日向市成人式で今回の体験を語ることになっている。

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