日向市美々津町の古民家カフェ＆雑貨店「民（みん）」（TEL 0982-58-0425）が8月8日、オープン20周年を迎えた。

フォーも民の看板メニュー

　店のある美々津町立縫地区は江戸時代からの古い町並みが残る伝統的建造物群保存地区。2003（平成15）年の開業以来、築約100年以上の2階建て民家で、服飾雑貨や陶器、レザー小物、アクセサリーなどを展示・販売している。店主は元教師の植田直美さん。

　植田さんは「美々津の町が気に入って、店を開きたいと物件を探し、貸してくれたところが今の場所だった。サッシの窓を木製に変えるなど、4カ月ほどの工事を経ての開店で、当時はSNSもなく、チラシを作ったり、口コミで広めてもらったりしてお客さんがついていった。最初は毎日店を開けることだけで精いっぱいだったので、20年たってようやく楽しめるようになってきたと思う。開店当時から付き合っている作家さんは30人くらい。あと20年頑張りたい」と話す。

　店が10周年の時に授かったという長女の璃子さんは今では店の手伝いをしている。店内には彼女が選んだ雑貨を展示するコーナー「Rico’s Select Space」を設け、今年はその売り上げの一部をフードバンク日向に寄付した。

　店内にはこのほか、カフェスペースを併設し、ランチ、ドリンク、スイーツなどを提供する。メニューは、「ブレンドコーヒー」（385円）、「チャイ」（550円）、「抹茶アイスクリームぜんざい」（550円）、「白玉だんごセット」（770円）、「手作りチキンカレー」（935円）、「ひき肉のフォー（生春巻きサラダ付き）」（880円）など。

　営業時間は10時～18時。火曜定休。