宮崎・延岡の複合商業施設「ココレッタ延岡」(幸町)の屋外広場で12月21日、「ドイツクリスマスマーケット」が開かれた。
ドイツの文化を体験し、クリスマス気分を味わってもらおうと毎年開催している同イベント。クリスマスの伝統的なパン、シュトーレンや欧米のクリスマスマーケットで定番のホットワインのほか、ソーセージパンや焼きアーモンド、クリスマス雑貨なども販売された。ステージではバンドやコーラスの演奏が披露され、夕方にはイルミネーションが点灯。その瞬間、会場は歓声に包まれた。来場者は2千人に上った。
出店者の一人で町おこし団体「延岡盛り上げ隊」の隊長・岩本武士さんは「大好きな地元を盛り上げたいという気持ちで出店した。延岡市の飲食店などが協力してくださり、ドイツの食を提供することができた。来場した人たちが満足している様子を見てとてもうれしく思う」と話す。
ALT(外国語指導助手)の3人がドイツのクリスマスに登場する、聖ニコラオス、クネヒト・ループレヒト、クリストキントの衣装をまとい登場した。延岡市国際交流員でドイツ出身のブブリス・カリナさんによると、ドイツでは12月6日にサンタクロースのモデルになったといわれる「聖ニコラオス」の日を祝い、聖ニコラオスと助手のクネヒト・ループレヒトが、12月24日に天使の姿でプレゼントを配るクリストキントが登場するという。
来場した20代女性は「昼間にイベント会場に訪れ、サンタが登場しクリスマスらしい雰囲気を味わえた。イルミネーションが点灯されることを知り、夜も会場に来てみた。昼とは違い夜は幻想的な雰囲気でとてもきれいだった。会場の出店で、本物のお菓子で作った家の模型などがあり、かわいらしくて思わず携帯で撮影した」と笑顔を見せる。