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宮崎・日向で認知症の高齢者が働く「注文をまちがえるスープ店」 地域商社が企画

(左から)地域商社TABERU代表の林さん、テトテの川崎さんら運営スタッフ

(左から)地域商社TABERU代表の林さん、テトテの川崎さんら運営スタッフ

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 宮崎・日向で認知症の当事者がホールスタッフを務めるイベント「注文をまちがえるスープ店」が九州電力日向営業所(日向市北町1)で12月16日、開催される。

テスト開催で提供された「鶏肉とお野菜のスープ」

 企画したのは地域商社「TABERU」の林幸広さん。生産現場から規格外の農作物が多く出ていることに直面し、何とかできないかと考えていたことと、地域の高齢者の働く場所づくり、居場所づくりの必要性も感じていたという。2017(平成29)年6月に認知症の理解促進と、「ま、いっか」の気持ちを世界中に広げるために東京で「注文をまちがえる料理店」が開催さたことに触発され、日向市社会福祉協議会と医療法人向洋会協和病院 認知症疾患医療センターの協力も得て、今回の開催にこぎ着けた。

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 林さんは「例えは、形や色がそろっていない野菜でもスープにしてしまえば規格は関係なくなる。さらに『おばあちゃんがコトコト煮込んだスープ』というコンセプトであれば、スタッフはむしろ高齢者の方がイメージに合うと気付いたので『注文をまちがえるスープ店』に取り組むことにした」と話す。

 企画の趣旨に賛同した食堂tetote(テトテ、日向市鶴町2)のオーナーシェフ、川崎一史さんと10月29日にテスト開催したところ、認知症当事者ともうまく連携できることが確認できたため、今回からオープンにして予約を受け付ける。

 「飲食業の私たちは、どうしても接客に高いレベルを求めてしまいがち。しかしテスト開催したときに、注文を取り間違ったり、持ってきたものが間違っていたりしても『料理がおいしければどちらでもいいじゃない』と認知症のスタッフとお客さんが笑っていたのを見て、普段とは違う温かい雰囲気に感動した」と川崎さん。「腕によりをかけたメニューを提供するので期待してほしい」とも。

 開催時間は12時~13時30分。会費は1,500円。定員24人。申し込みは林さん(TEL 080-3971-6147)まで。