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宮崎・延岡で「市史編さんを願う会」講演会 市制100周年を見据え

同会会長の九鬼勉さん

同会会長の九鬼勉さん

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 延岡市史編さんを願う会が7月7日、市中小企業振興センター5階会議室で「市史編さんを願う講演会~市史は未来をひらく鍵~」を開く。

 宮崎県内では県が置県百年事業として17年かけて31巻32冊の県史を編さんしたのに続き、都城市が全17巻、日向市が全11巻の市史を編さんするなど、自分たちの住むまちのアイデンティティーを明らかにし、未来への発展の基礎とするための努力が行われている。

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 延岡市では市制30周年の1963年(昭和38)に発刊された上下2巻を土台に、10年ごとに追加の市史が編さんされてきた。同会会長の九鬼勉さんによれば、同史は市制が施行された1933年以降の行政史の意味合いが強いという。九鬼さんは「延岡市は、最大級で最良質の藩政史料とされる内藤家文書を筆頭に、旧石器時代から時代区分ごとに県内を代表する遺跡・史跡、史資料がそろい歴史、文化的にも深い土壌がありながら、これまで古代から現代に至る本格的、体系的な市史が編さんされてこなかった」と話す。

 そのため6月14日、「市制施行100周年を15年後に控えた今こそ、現在の私たちはもちろん、未来の子孫のために、本格的な延岡市史を編さんしておく必要がある」として、市内の主だった団体の代表らが発起人となり同会が発足。今回の講演会がその第1弾事業となる。

 講演会には、元日向市職員で日向市史編さん事業がスタートした1998年度から13年間にわたって市史編さん室長を務めた黒木豊さんが登壇。「過去に学び、現代を見つめ直し、未来を展望~自治体史編さんとは~」の演題で講演する。

 九鬼さんは「自治体の規模を考えても現在の市史は十分なものとはいえない。戦前を知る人たちが高齢化し、貴重な古文書などが日々滅失している現状を考えると、市当局には一日でも早く編さん作業に着手してほしい。この機会に、一人でも多くの市民に市史編さんの持つ意義を理解していただきたい」と呼び掛けている。

 開催時間は14時~(13時30分開場)、入場無料。詳しくは九鬼さん(TEL 090-1976-4927)まで。