「高千穂郷土かるた協会」(高千穂町三田井、TEL 0982-73-1260)が現在、「高千穂いいっちゃがかるた」の読み句を募集している。
同協会は3月14日に14人のメンバーで設立。発起人で協会スタッフの甲斐有香さんは2022年、高千穂町の地域おこし協力隊として移住し、ユネスコエコパーク自然体験ガイドとして活動する。その中で、地元の子どもたちが高千穂について知らないことが多いと気付いたという。甲斐さんは「北九州市で約10年、小学校教諭をしていたときに、郷土かるたを通して子どもたちが遊びながら地元のことを知り、誇りに思う気持ちが育つことを感じた。高千穂でも郷土かるたを通して、地元のことをより知ってもらえるのではないかと考え、かるた協会を立ち上げた。名前の『いいっちゃが』は宮崎弁で、『高千穂はいいところがたくさんあるよ』という意味を込めた」と話す。「かるたが完成したら、町内の幼稚園、保育園、小中高、高齢者施設、公民館に配り、老若男女が参加できるかるた大会を開催したい」とも。
来年3月、「あ」から「ん」までの文字を頭に付けた46句の完成を目指す。読み句には、高千穂に関する神話、名勝地、神社仏閣、農産物、特産物、郷土料理、動物、植物などのキーワードを入れる。全国から誰でも応募でき、未就学児は親子の合作も可。
読み句が採用された人には、かるたの完成品を贈る。優秀作に選ばれた人には、高千穂峡貸しボート無料乗船券、高千穂町商工会商品券などを副賞として用意。今年7月には決まった読み句を描いた絵札のデザインを募集する。完成したかるたは一般向けに販売も予定。
読み句の募集は4月21日まで。