宮崎・美々津で古民家などを会場に成人の日を記念して1月9日、撮影会が行われた。

友人同士で撮影会に参加した新成人（撮影・新名有佳さん）

　企画したのは日向市のカメラマン、新名有佳さん。新富町のカメラマン、中山雄太さんと共に新成人へのお祝いの意味を込めて、20代の二人が撮影を担当した。同企画は昨年に続き2度目。この日は6カット1人1,000円の費用で、日向市や門川町の成人、4組8人の撮影を行った。友人同士のほか、親子で撮影に臨む人もいた。

　新名さんはコロナ禍で式典が中止された昨年、せっかく晴れ着を予約したのにキャンセルできないという声を聞き、撮影会を実施することを思いついた。同時に自身が二十歳のころ、日向市主催の成人式で実行委員長を務め、式典当日、晴れ姿をきちんと撮影できる場所がないことを思い出したという。新名さんは「前撮りの写真もいいが、式当日の高揚した気持ちで撮る写真も残したいと思っていた。プリクラではなく、最高のロケーションで手軽にプロの撮影の良さも感じてもらいたいと企画した」と話す。「日向市で和装に合う撮影場所といえば、美々津。古民家の中や古民家が立ち並ぶ街で撮影し、成人の皆さんに美々津の良さを知ってもらえればうれしい」とも。

　中山さんは昨年、新富町で成人式の撮影依頼を受けていたが中止に。新名さんの企画を知り、手弁当で駆け付けたという。「美々津は古きものが残る、素敵な場所。お船出の地ということで新しい門出にふさわしい場所でもある。若者たちのアップした写真がPRにつながり、街の活性化に役立てば」と話す。

　撮影会は来年も行う予定。