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宮崎・延岡の喜楽湯で「歌垣風呂」 短歌で合コン、九州初開催

会場の銭湯「善楽湯」

会場の銭湯「善楽湯」

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 銭湯で入浴しながら男女が壁越しに短歌を詠み合うイベント「歌垣風呂」が11月20日、延岡市柳沢町の銭湯「喜楽湯」(TEL 0982-32-4712)で開催される。

「アーツカウンシルみやざき」の山森達也さん

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 「歌垣」は奈良時代から行われていた風習で、男女がお互い顔の見えない「垣」を隔てて、恋の歌を詠み合い、今でいう「合コン」のような出会いの場として活用していたもの。万葉集にも登場する。

 歌垣を風呂で行う「歌垣風呂」は、大阪市在住のデザイナー、陸奥賢さんが、知人の銭湯を盛り上げようと2015(平成27)年に考案した。九州では初開催。

 当日、男女は時間をずらして集合し、各自男風呂、女風呂に入り、主催者が出すお題に沿った内容の短歌を浴室の壁越しに即興で披露する。顔や名前、年齢などは知らない状態で、参加者は声と歌の印象だけで感性が合いそうな人の番号を控え、主催者に渡す。歌を詠み終わった後、脱衣場で交流会が行われ、初めて男女が顔を合わせる。番号の合った人がいればカップル成立となる。陸奥さんによれば、過去15回で216人が参加し、成立したカップルは35組に上るという。

 共同主催である芸術文化の振興と発展を図る公益財団法人「アーツカウンシルみやざき」(宮崎市宮田町)の宮崎県文化専門官・山森達也さんは「短歌はかつて思いを伝えるものだったが、現在では形式が重視され本質が失われつつある。うまく詠まなくてもなくていいし、5・7・5・7・7を厳密に守る必要もないので、難しく考えずにぜひ参加してほしい」と話す。

 開催時間は19時~21時。対象は20代~40代の独身男女。定員は男女各8人。参加費は入浴料と軽食付きで3,000円。参加申し込みは山森さん(TEL 090-9387-3333)まで。

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