日向・門川の居酒屋・仕出し料理店「炎家」(門川町尾末、TEL 0982-66-4188)が9月8日、テークアウト専用の「夢創鶏(むそうどり)弁当」(1,000円)の販売を始める。
「手羽先は1本1本骨を抜き、味付けや食べやすさを追求した」と籾木さん
店長の籾木孝征さんは2019(平成31)年4月に同店をオープンした時から、地元・門川のブランド鶏「夢創鶏」を炭火焼きなどで提供してきた。籾木さんによると夢創鶏は平飼いで自然に近い環境で、ストレスなく育てられた鶏で歯応え、うま味があり、ジューシーな味わいが特徴。東京や大阪などの都市部で消費されることが多いため、「全国で通用する地元の鶏を地元の人にも食べてもらいたい」とメニューに取り入れてきた。
コロナ禍で、弁当販売に力を入れ始めたところ、常連客から「夢創鶏づくしの弁当が食べたい」というリクエストを受けたことがきっかけで新しい弁当の開発に着手。同店はボリュームのある唐揚げ「ジョニ唐」が看板商品だが、夢創鶏を使ったおかずを食べ比べてあることに気付いたという。
「揚げたての状態では、国産の鶏肉でも外国産の鶏肉でも、さほど差は出ない。熱々は何でもおいしい。しかし熱を冷ました状態で食べてもらう弁当では素材の差がはっきりと出た。ジューシーでしっとりとした肉質の夢創鶏の唐揚げは、冷めてもパサつかず、圧倒的においしかった」と籾木店長。
そのことを夢創鶏の生産者であり、販売会社「英楽」(門川町加草)の池田英勝社長に伝えたところ、「思い切って夢創鶏ずくめの弁当を作り上げてほしい。味付けも遠慮なく、自分流にアレンジしていい」と背中を押してもらい、「夢創鶏の生ハムカプレーゼ」「夢創鶏の唐揚」「夢創鶏の手羽唐」「夢創鶏の酢鶏」「夢創鶏のつくね」にだし巻き卵、そぼろご飯、手作りスパゲティサラダ、野菜サラダに「炎家自慢の手作りドレッシング」を付けたボリューム感のある弁当が完成した。
籾木さんは「コロナ禍だからこそ、お互い支え合ってこの状況を乗り切ろうと池田社長に言ってもらった。まさにこの弁当は、支え合いを象徴する弁当にしたいと思い、原価に対し価格も低く設定させてもらった。地元が誇るおいしいブランド鶏をたくさん食べて、みんなが元気になってもらえれば」と話す。
予約販売で、前日まで電話で受け付ける。