宮崎県産のブランドキンカン「完熟きんかん たまたま」の産地である美郷町西郷で、キンカン農家が自らの名前に由来する龍のイラストをシンボルマークに無農薬キンカンを生産・販売している。
「たまたま」としても出荷しながら、「竜玉」のブランド名で独自にキンカンを販売するのは黒木竜太さん。2016(平成28)年にキンカン農家となり、翌2017(平成29)年から無農薬、有機肥料栽培のキンカン作りに取り組む。「たまたま」は糖度16度以上、「たまたまエクセレント」は糖度18度以上で、それぞれ2Lサイズ以上という基準がある。竜玉もその基準を満たし、大きさや傷の有無によって上から「竜神」「竜王」「剛竜」「黄竜」「福竜」と5種類がある。
竜の文字を入れたのは自身の名前から。京都の妙心寺(京都市右京区)で見た「にらみ龍」にインスピレーションを得て、イラストを描き上げたという。2月27日、イラスト入りの化粧箱での出荷を始めた。「贈答用に向いている」と客からの反応がいいという。
黒木さんは「微生物のことを勉強しながら有機栽培をしている。娘が木からパッと手で取って口に入れられるようなキンカンが作りたいと思ったのが、無農薬栽培を始めるきっかけだった。『たまたま』としても販売している。化成肥料を使ったほうが安定供給できるが、自然とともに自然の力を借りて生産することに生きがいを感じる」と話す。
購入希望者は黒木さん(TEL 090-7351-0930)まで。配送可。産直販売サイトでも扱う。