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宮崎・日向の和菓子店で「ゆりえちゃんの手作りシュー」が人気 改名が功を奏す

手作りシューを作る菓子職人のゆりえさん(右)とイラストを描いた末永さん

手作りシューを作る菓子職人のゆりえさん(右)とイラストを描いた末永さん

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 宮崎・日向の菓子メーカー「日吉だんご」(日向市東郷町、TEL 0982-69-2594)で販売する「ゆりえちゃんの手作りシュー」(173円)が人気となっている。

季節によってチョコレート(左)やいちごチョコ(右)の限定品も

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 和菓子が主力商品の同社。社長の日吉晃一さんが「売り上げが落ち込む夏に何か新しい商品を提供できないか」と社内で意見を募ったところ、シュークリームを作りたいという職人が現れ、販売することになった。2015(平成27)年夏から1日100個のペースで提供していたが、人手不足となり、皮もクリームも手作りで手間がかかるシュークリームの販売を休止した。

 「シュークリームはもうないのか」「また販売しないのか」と度々問い合わせがあり、夏場で少し手が空く時期になったことで2019年7月に復活した。最初に販売していた時の職人が辞めていたため、補佐で入っていた「ゆりえちゃん」一人でシュークリームを作ることになった。日吉さんは「せっかく復活販売するのだから、新しい名前を付けよう」と職人の名前を冠した商品名に変更した。チラシに職人の写真を入れることを考えたが、本人が「顔出しはしたくない」と言い、後輩の職人である末永みなみさんが似顔絵を描くことになり、イラスト入りのチラシが完成した。2人とも地元・富島高校の出身で、富高の先輩後輩の共演も実現した。

 復活を喜ぶ人や新しくシュークリームのファンになった人から「ゆりえちゃんはどんな人?」「ゆりえちゃんに会いたい」との声が上がり、多い時で以前の販売数の4倍に相当する400個を完売する商品になった。

 日吉さんによると「似顔絵はとても似ている」とのこと。ゆりえちゃんは「ふだんは和菓子を作っているので、シュークリームを作るのはまだ戸惑いが多い。受け継いだレシピを使って、同じものが作れていると思う。皆さんに長く愛されるシュークリームを作っていければ」と話す。末永さんは「中学、高校と美術部でイラストは趣味で描いていた。今回の似顔絵はスマホのアプリを使って描いた。お客さんに受け入れられるものをと考え、かわいらしい感じにした。迷いなくすぐに描けた」と笑顔を見せる。

 営業時間はイオン日向店=9時~19時、Aコープ 一ケ岡店=9時30分~18時。その他、スーパーマルイチ、コープ各店などで販売する。

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