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宮崎・日向で「百年木材」使った家具展示会 「100年以上使い続けられる物」コンセプトに

製材会社「グロースリング」社長の岸本さん

製材会社「グロースリング」社長の岸本さん

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 多目的レンタルスペース「みやざき保険プラス」(日向市上町、TEL 0982-55-9101)で11月2日から、地元の製材会社が樹齢100年以上の木材を使った家具などの展示会を行う。

樹齢130年以上というスギ材の柾目を生かしたテーブル

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 創業60年の製材所「グロースリング」(日知屋、TEL 0982-52-7935)が大分県由布市の木工クリエーター、神野達也さんと協力し、樹齢100年以上の木材を使った家具、食器、アクセサリーなどを展示する。

 グロースリング社長の岸本泰生さんが進める「百年木材」の事業の一環。岸本さんは2016(平成28)年、100年以上育てた木材でこれから先の100年、人間が使い続けられる物を作ろうと考えた。きっかけは樹齢250年の栂(つが)の木の新しい加工方法を考えたことだったという。「通常、家具などに使われる製材木材は樹齢50年~60年の物が多い」と岸本さん。

 「20代の時、福岡県の木材市場で100年たった木材を見て、『この貴重な木材をいつか扱ってみたい』と思った。3年前くらいから樹齢何百年という貴重な木材の活躍する場が減ったと感じ、ヨーロッパやカナダ、シンガポール、中国などの木材製品の展示会に足を運んだ。その時に日本の木材を扱う技術が世界一だと思い、社員のつながりで由布市の木工クリエーターに出会うことができた」と振り返る。「今後、木材を自社で仕入れて、神野さんに加工してもらい、自社で販売するようなプラットホームを作りたい。この展示会でほかの木工作家さんともつながり、新しい木材の使い方を生み出すきっかけになれば」と意欲を見せる。

 展示する家具は、樹齢130~150年のスギ材の柾目(まさめ)を生かしたテーブルや長イス、樹齢約120年のヒノキ材を使った事務机など約10~20点。木材は全て九州産で、材の香りや油分などを保つため、製材後2~3年室内で自然乾燥させた物を使う。

 開催時間は10時~17時。入場無料。11月3日まで。

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