![企画した12人の日向高校の生徒](https://images.keizai.biz/hyuga_keizai/headline/1567998037_photo.jpg)
宮崎・日向の美々津町で宮崎県立日向高校の生徒が9月8日、古民家活用、町づくりのための交流会を行った。
日向高校では地域活性化への方法を模索する「課題型学習」を1年次から2年間取り組む。昨年度まで美々津をテーマに学習してきた3年生が自主的に、8月に行われた同町の花火大会に来た人にアンケートを実施。「古民家を活用し、町内外の人たちが交流できる場所を作ってほしい」との声が多いことが分かった。その結果を基に3年生12人が集まり、実際に交流の場を作る足掛かりとして会を催した。
江戸時代に建てられた古民家「備前屋」に美術部の生徒が描いた油絵やアクリル画、文化祭で展示した新元号「令和」が発表された様子をモザイクアートで表現した作品を展示した。明治時代に商家として建てられ、現在一般公開されている「美々津軒」には美々津保育園の園児が撮影した美々津の写真を展示し、生徒らが訪れた客を美々津弁で「おいでなんせ」と出迎えた。美々津町の伝統的建造物群保存地区で取り組んできたことを説明し、来館した観光客に町を知ったきっかけ、実際に来てみての感想などを聞いた。地元の人に町の昔の姿や住んでいる実感なども聞いた。
3年の島田彩香さんは「1年生の頃は美々津のことを知らなかったが、地元の人も親しく接してくれ、とても静かで落ち着ける場所だと分かった。この3年間で店も増え、訪れる人も増えた。今後も高校生と地元の人が関わる機会を増やしたい」と話す。同じく3年の大高都さんは「アンケートで、町の案内所や交流できる場所が欲しいとの声を聞いた。今回の交流会が好評だったことがとてもうれしい。将来は美々津の活性化に関わっていきたい」と笑顔を見せた。