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宮崎・延岡の低糖質スイーツ店「BLUE OWL」が4周年 医師からの提案きっかけに商品開発

(右から)延岡店の人気商品という「バニラプリン」と「王様のケーキ ピスタチオ」

(右から)延岡店の人気商品という「バニラプリン」と「王様のケーキ ピスタチオ」

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 宮崎・延岡の低糖質スイーツ店「BLUE OWL(ブルー オウル)」(恒富町、TEL 0982-35-5676)が7月20日、オープン4周年を迎えた。

店名にもあるブルーを基調とした店内

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 社長の菊池彩香さんが2015(平成27)年、糖質を1~5グラムに抑えたケーキや焼き菓子、プリンなどの低糖質スイーツ専門店としてオープンした同店。店名は「幸せの青い鳥」という言葉と、幸せを運ぶと言われるフクロウを合わせて名付けた。

 オープンのきっかけは、洋菓子店で働いていた菊池さんに、近所の医師から「糖尿病の人でも食べられるスイーツを考案してくれないか」と依頼を受けて、初めて低糖質スイーツを作ったことから。その後、菊池さんの家族も1型糖尿病を患い、低糖質スイーツを食べさせたいと思いから店を始めた。2018(平成30)年11月には宮崎市内のフェニックス シーガイアリゾート近くに、今年6月には都城市市街地に店を開き、現在宮崎県内に3店舗を運営する。

 スイーツの材料は、砂糖の代わりに、ウリ科の果物「羅漢果(らかんか)」、ブドウ糖を酵母で発酵させて作る甘味料「エリスリトール」、小麦粉の代わりに国産の「大豆粉」、小麦の表皮をパウダー状にした「ふすま粉」を使う。オープン当初から管理栄養士などのアドバイスで商品の価格と共に、カロリー数や糖質の量を表示する。菊池さんによれば、レシピは100種類ほどあるという。

 菊池さんは「基本のケーキは必ず小麦粉と砂糖を使うため、最初は材料に慣れず、小麦粉の風味、砂糖によるツヤやコクをカバーするのが大変だった。4年前に比べて『低糖質』の認知度が上がり、材料も増えた。私自身も材料に慣れ、常にいいものを提供したいとどのスイーツも改良を続けている。低糖質は甘くないというイメージの方が多いが、もっとたくさんの方に食べてもらいたい」と話す。

 延岡店店長の工藤明子さんは「延岡店のお客さんには、食事制限が必要な方や妊婦さんのほか、実業団チームのアスリートも来られる。近くには病院があり、お見舞い用に購入される方も多い」と話す。

 メニューは、糖質2.8グラムのチョコレートケーキ「王様のケーキ ショコラ」(486円)、糖質3.5グラムの「バニラプリン」(432円)、「フロマージュブランのムース」(486円)、「レアチーズケーキ」(507円)、糖質4.5グラムの「ショコラプリン」(486円)など。同店のスイーツは通常品に比べ、糖質を10分の1以下に抑えているという。

 同店に医学的なアドバイスをする「みやざき糖尿病予防クリニック」院長で糖尿病専門医の谷口尚大郎医師によると、砂糖や小麦粉を使うスイーツは血糖値を上げ、体内では血糖値を下げようとするホルモン「インスリン」が分泌されるという。「甘いものを過剰摂取してしまうと、インスリンが大量に分泌されるため、太りやすくなり、糖尿病につながる。糖質を気に掛けることにより、肥満や糖尿病などの予防になる」とも。

 営業時間は10時~18時。日曜定休。

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