「日向市オリーブオイル研究会」がオリーブを使って6次産業化を図り、同市の観光資源を作ろうというプロジェクトが進められている。
2014(平成26)年2月、市内に住む40~70代の17人で設立した同研究会。遊休農地や耕作放棄地を活用し、地域活性化と次世代での農業の復興を目標に5ヘクタールの農園でイタリア産オリーブを1800本植栽した。昨年は収穫したオリーブを搾油した「エキストラバージンオリーブオイル」の試作も行った。
現在、搾油加工は福岡県で行う。同会会長の溝口孝さんは「オリーブの実は収穫した瞬間から酸化が進む。オイルといっても『エキストラバージン』と名乗れるのは、果実を収穫して72時間内のものなど基準がある。日向市で加工施設を設置すれば、収穫後24時間内で搾油し、最高品質のエキストラバージンオリーブオイルを製造することができる。6次産業化で商品を作ることにより、雇用促進や地域活性化などが行える。将来はオリーブを3万本植栽し、オリーブ農園として地域の観光資源にしていきたい」と話す。
6月1日からクラウドファンディングで資金を募り、目標達成金額は200万円。募集は7月31日まで。寄付は1口3,000円~。返礼品は、オリーブ収穫体験、オリーブの新漬、エキストラバージンオリーブオイルなどを用意する。