出会いの聖地に春の訪れを告げる「延岡花物語」が2月1日、開幕した。延岡市松山町の本東寺(吉田海心住職)では10日、11日に、第1弾となる「慧日梅(えにちばい)観梅会」が開かれる。
本東寺には「みやざき巨樹百選」に選定されている枝垂(しだ)れ白梅の古木を含め、白梅50本、紅梅5本があり、寺の山号から「慧日梅(えにちばい)」と呼ばれている。新富町の「座論梅」(ざろんばい)」、宮崎市高岡町の「月知梅」(げっちばい)」と共に「日向三大梅」として知られる。
枝垂れ白梅の古木は樹齢230年。高さ約3メートル、幹回り約1.5メートルあり、開花は例年以上に順調で、このところの陽気ですでに八分咲きになっている。
境内には、岩熊井堰の開設に尽力した藤江監物と江尻喜多衛門の墓碑、徳川家康・織田信長のひ孫で延岡藩主・有馬直純の妻だった日向御前を祭る五輪塔などがあり、中世の国主・土持氏最後の城となった松尾城址(じょうし)も近い。両日は、延岡茶道協会による野だて(1服300円、お菓子付き)や、延岡史談会による周辺の史跡ガイド(無料)などが予定されている。
23日、24日は五ヶ瀬川河川敷でメインイベントとなる「このはなウォーク」が開かれる。300本の天下一ひむか桜(カワヅザクラ)、100万本の菜の花が咲き誇るなか中、のべおかうまいもの市や天下一BBQ、郷土芸能やご当地アイドルによるステージなど多彩なイベントを予定する。
3月22日からは、城山を舞台に桜のライトアップとプロジェクションマッピングで魅了する「ワイワイ花物語2019」が開幕する。メインイベントのワイワイグルメ博は4月6日開催。
花物語実行委員長の谷平興二延岡観光協会会長は「花物語は4月7日まで約2カ月にわたり、梅、菜の花、桜、ツバキといった花々を中心に、延岡の魅力を発信するロングランイベント。期間中は10万人の来場者を目標に頑張りたい。延岡の春を満喫しに遊びに来てほしい」と呼び掛ける。
問い合わせは延岡観光協会(TEL 0982-29-2155)まで。