宮崎・日向の日向市しごと創生拠点(日向市鶴町)で10月4日、市内の事業者、創業希望者を対象に「成果物公開セミナー」が開催された。主催は日向市地域雇用創造協議会(日向市日知屋、TEL 0982-54-1273)。
同協議会は厚生労働省の委託を受け、同市特産の素材を活かし商品開発、販路拡大に取り組む。そのノウハウなどを事業者や創業予定者に公開し、市内の事業拡大、雇用拡大の創出を目指している。
今回、成果物として発表したのは2018年度上半期に開発された、日向市特産のかんきつ類「へべす」を使ったシャーベット。同会のスタッフが、へべすが持つさわやかな酸味を生かし、材料に葛を使うことで滑らかな口当たりを実現したことなどを発表した。8月に宮崎市で開催した「まつり宮崎」の「ご当地グルメコンテスト」に日向市代表として出品し、表彰台には立てなかったものの、好評を得たことも報告された。
セミナー参加者約20人に同シャーベットが振る舞われ、試食した。今後、同シャーベットを製造、販売したいと考えている事業者、創業予定者にはレシピを公開するという。
同協議会でシャーベットの開発に携わった歌津かすみさんは「このシャーベットを事業者の皆さんに取り扱っていただき、たくさんの人に食べてもらいたい、今後も地域の素材を生かし、新たな商品開発に取り組み、日向市の雇用が一人でも増やせれば」と話す。