「立石いらかぶ復活!プロジェクト」が7月20日、宮崎・美郷町西郷地域の伝統野菜「イラカブ」を使った新商品の販売を始めた。
「粒マスタード 粗びき」(右)と「粒マスタード エキスパート」
イラカブは西郷の立石地区で栽培されていた、ツケナ、アブラナ科の野菜。漬物などにして地元の人が食べていたが、3軒の地元農家が作っているだけになっていた。そのことを知った林幸弘さんなど3人のメンバーが、イラカブを消滅危機から救いたいとプロジェクトを発足。昨年、クラウドファンディングを通じて資金を集めるなど、イラカブを使った商品開発の取り組みを進めていた。
林さんは「3年前にイラカブの存在を知り、ここまで来ることができた。宮崎市のホテルのシェフも興味を持ってくれ、フランス料理に使ってもらえることになった。宮崎、美郷町に貴重な資源があり、それが宝物だということに地元の人も、そのほかの人も気付いて、町が活性化してくれたらうれしい。世界中の人に食べてもらいたい」と話す。
マスタードは「粒マスタード 粗びき」「粒マスタード エキスパート」の2種。林さんによれば、「エキスパート」はすりつぶしていない状態のため、プチプチした粒の食感と辛みを抑えた味わいが特徴という。
価格は1,080円。障がい者福祉事業所「スマイルホーム360」(日向市東郷)、日向市産業支援センター「ひむか‐Biz」(鶴町)で販売する。問い合わせは林さん(TEL 080-3971-6147)まで。