地方に隠された名産品を生産者がプレゼンテーションし、表彰する大会で6月1日、日向市の建設会社が出品した木製の建築資材が審査員特別賞を受賞した。
同大会は東京で開催の「にっぽんの宝物 JAPANグランプリ大会」。地域資源を活用したオリジナリティーあふれる商品を発掘することを目的にする。「新体験部門」で同賞を受賞したのは海野建設(日向市東郷町)の「パレットホーム」と呼ばれる建材で、スギなどの木材で簡単に快適な仮設住宅を作ることができる。
同社の海野洋光さんは、日向市地域雇用創造協議会主催の「異業種交流・地域資源活用セミナー」に参加したのがきっかけで、同大会に参加した。ほかに日向市からは「カフェ グリングラス」(日向市伊勢ケ浜)とキクイモ農家のコラボチーム、4軒のマンゴー農家で結成した事業組合「大山いち三。」とデザイン会社「マウンテン&バレー」のコラボチームが市代表として出場した。
海野さんは「私が参加した『新体験部門』は最も厳しく、レベルの高い商品が集まっていたように思う。そこで審査員特別賞をいただき、防災の意識を再確認してもらえたことが素直にうれしい。一次産業の中でも林業は、今までこのような商品を発信する場がなかった。日本の林業を支える方々を応援する商品になれば」と話す。
今季、同市の「コラボ(異業種交流)商品開発セミナー」の開催は7月23日から、5回コースで開催する。