鹿児島県肝付町にある宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「内之浦宇宙空間観測所」から18日早朝、小型ロケット「イプシロン」3号機が打ち上げられ、宮崎県日向市の空にも「夜光雲」が現れた。
通常の雲よりも高い場所に発生し、日中は観測が難しい夜光雲。同ロケットが夜明け前の6時過ぎに上げられ、打ち上げ時の排出ガスと上空の冷たい空気が相互作用し、夜光雲が発生したものとみられる。
ロケットの軌跡を示すように現れた赤色や銀色などの筋状の雲に、同市の多くの人たちが驚き、カメラで撮影し、SNSに上げるなどして話題となった。
同市日向台の谷口庄司さんは「妻と子どもと一緒に見た。ロケットの影響だということを知らなかったので、大きな地震が来るのではないかと、最初はみんなで心配した。その後事情が分かり、神秘的な雲が見られてラッキーだと思った。これをきっかけに子どもたちが自然や宇宙に興味を持ってもらえたらうれしい」と話す。