一棟貸しの宿「歴史を旅する。七かしら」(延岡古川町)が延岡・古川町にオープンして、11月10日で2カ月がたつ。
「青の杜」のプライベートサウナは屋外にあり、水風呂や外気浴スペースも
経営は、同市で建築会社「晴レル住建」を営む酒井康さん。宿は、もともと平安時代末期から戦国時代にかけて、今の延岡地域を治めた土持家の76代当主・土持綱義さんが建てた築40年の建物。綱義さんが亡くなって約10年にわたり空き家となっていたのを一棟貸しの宿泊施設に改装した。古川町の高台に立つ宿からは、延岡城址(城山)、市役所など町が一望できる。
酒井さんは「建築業とは別に何かしたいと思っていた。自分たちで造れるものでと考え、宿泊業をすることにした。ただの宿ではなく何かインパクトのあるものと考えていたときに土持邸と出合い、引き継ぐことができた」と話す。土持邸は太平洋戦争末期の1945(昭和20)年の延岡大空襲で焼失したが、東京で教員を務め定年退職後、延岡に帰郷した綱義さんが退職金などを注ぎ込み、1985(昭和60)年ごろに現在の邸宅を建てた。酒井さんは「綱義さん一代でこの家を建てたことに驚き、家も含め、門や回廊の配置など考えて造られているなと思う。土持家への思いが強かった綱義さんの思いを引き継いでいきたい」とも。既にスイスや韓国、東京や福岡などからの宿泊客を迎えた酒井さんは「延岡には知られていない魅力がたくさんある。『七かしら』を通して、延岡を知ってもらい、また来たいと思ってもらえるようにしたい」と意気込む。
本邸の「天(あま)の庭」はダイニングテーブル、マッサージチェアなどを備え、ベッドルームと和室に大人6人・子ども添い寝6人の最大12人まで宿泊可能。離れの「青の杜(もり)」はフローリングで、大人3人・子ども添い寝2人の最大5人まで宿泊可能。各棟にプライベートサウナ、水風呂、風呂、調理可能のキッチン、調理器具、冷蔵庫などが付いている。ペットと一緒に宿泊できるプランも用意する。