延岡の市民団体「まなぼーの会」が2月17日、かわまち交流館（延岡市大貫町3）で「おうち性教育」と題した講演会を開催する。

　同団体は子育てや教育に関する課題を知り、考えることを目的に活動する。メンバーの尾潟敏一さんと妻・静恵さんは5歳～18歳の6人の子を持ち、環境に必要以上の負荷をかけない暮らしを心がける。静恵さんは子ども全員を助産院や自宅で産んだ。今回、静恵さんが、昨年9月に延岡で行われた出産と子育てに関するイベントで福岡県遠賀郡在住の助産師・澁谷貴子さんと知り合ったことがきっかけで企画した。

　敏一さんは「性教育というと、どうやって子どもに伝えるか、何を伝えたらいいのかと分からない人も多いと思う。妻は子どもを助産院や自宅で産み、そうなると当然子どもたちもお産に立ち会うことになり、その経験がとてもかけがえのないものだと思った。助産師に促されて陣痛で苦しむ妻の体を子どもがさすったり、お産の瞬間に頭をくるっと回しながら赤ん坊が出てくるところを子どもたちと一緒に見たりした。助産師さんからこれらのことが『一番の性教育なんだよ』と言われた」と話す。静恵さんは「講師の澁谷さんはとてもパワフルで元気いっぱいの人。助産師さんが教える性教育を皆さんにも知ってもらい、助産院で産むという選択肢が延岡でも増えたらいいのでは」という。

　開催時間は13時30分～15時（質疑応答は15時～）。参加費は1家族500円。