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延岡の和菓子店に釜炒り茶使うどら焼き「釜香」 移動販売での縁実る

釜炒り茶の入ったどら焼き「釜香」

釜炒り茶の入ったどら焼き「釜香」

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 延岡の和菓子店「虎彦」(延岡市幸町、TEL 0982-32-5500)と同市北方町の茶葉メーカー「曽木銘茶」(北方町曽木)が共同で、どら焼き「釜香(かまこう)」を売り出して4カ月がたった。

生地は茶葉の緑色に

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 釜炒り茶は九州の山間部で作られているお茶で、茶葉の発酵を止める工程では、煎茶のように蒸さず、釜でいって加熱する。いるときに出る「釜香(かまか)」と呼ばれる独特の香ばしさが特徴という。

 虎彦店主の上田耕市さんによると、どら焼き「釜香」を作り出したきっかけは曽木銘茶の甲斐さん一家からの働きかけ。同店はコロナ禍で土産や進物用の需要が減ったことから2020年5月、軽貨物車を使う移動店舗「虎の子便」で延岡市、門川町、美郷町、高千穂町など宮崎県北エリアなどを毎日回り始めた。昨年7月、延岡市の山間部・北方町を回っているときに「釜炒り茶独特の風味が伝わるお菓子を作ってもらえないか」と依頼されたという。

 上田さんは「何度も買い物してもらっており、明るいご家族であることを知っていた。お茶屋さんからお菓子にしてくれないかと言われたことは初めてで、その場で引き受けた。虎の子便での出会いをきっかけに生まれた初のお菓子でもある。お茶の風味がよく出ているとお客さんにも好評を得ている」と話す。

 曽木銘茶の甲斐まち子さんは「私の娘が『釜いり茶のお菓子はできないと?(お菓子はできませんか?)』と上田さんに話したのがきっかけ。虎彦のあんこが好きなので本当にうれしい。少しレンジで温めて食べるとお茶の香りが増すのでおすすめ。新茶と共に味わって」と呼びかける。

 価格は200円。虎彦のほか、曽木銘茶のイベント出店時に移動販売車でも販売する。

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