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延岡・北浦の小学生が「茶摘み」体験 地域の高齢者と交流

収穫した茶葉をうれしそうに見せる子どもたち

収穫した茶葉をうれしそうに見せる子どもたち

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 延岡・北浦小学校の生徒が地下(じげ)茶山(延岡市北浦町古江)で4月28日、茶摘みを体験した。主催は北浦海岸地区社会福祉協議会。

地域の高齢者に茶摘みを教えてもらう子どもたち

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 2012(平成24)年から行われる取り組みで、同小3年の14人が参加した。同小では「大好き!北浦!」を掲げ、自分たちが生まれ育った地域に愛着を持つことをテーマに、総合学習の時間を設けている。今回の茶摘みは地域の人たちとの交流や、地域の特産品への知見を深めることが目的。「日本の里百選」に選ばれている地下茶山で、「さえみどり」と呼ばれる品種の茶葉を収穫した。

 波越幸之介さんは「初めて茶摘みを体験した。収穫後の茶もみが楽しかった」と笑顔を見せる。「北浦は海産物も農作物もおいしくて大好き」とも。

 茶園を管理する81歳の木下豊年さんは「27歳からお茶の仕事をしている。地域の子どもたちと一緒に収穫ができてうれしい」と、茶摘みの様子をにこやかに見守っていた。

 北浦海岸地区社会福祉協議会の会長で日高広道さんは「北浦は漁業が有名だが、農業についての学びの機会が少ない。これを機にふるさとへの理解を深めてほしい」と話す。

 本日収穫した茶葉は、荒茶加工と呼ばれる生葉から水分を抜き、乾物状態にする工程を経て、後日予定されているお茶パーティーで参加者に振る舞われる。

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