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宮崎・日之影の名物「豚足の唐揚げ」がネット商品化 店主「CF支援に感謝」

豚足の唐揚げ「伝家宝豚」を手に持つ居酒屋左近の田中祐二さん

豚足の唐揚げ「伝家宝豚」を手に持つ居酒屋左近の田中祐二さん

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 宮崎・日之影町の居酒屋「左近」(日之影町七折、TEL 0982-87-3180)が8月6日、同店名物「豚足の唐揚げ」のインターネット販売を始めた。商品名は「豚足の唐揚げ『伝家宝豚(でんかほうとん)』」。

パッケージは「移住ドラフト」の縁で完成した

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 同店は他の飲食店と同様に、新型コロナウイルスの影響で売上が大きく減少。店主の田中祐二さんは、窮状を地元の名産品をネット販売する「SEWANE(せわね)」社長の重信誠さんに話した。重信さんは、看板メニューの「豚足の唐揚げ」をネット販売用に商品化しないかと提案。実現に向けてクラウドファンディングを協力を呼び掛けたところ、133人から75万380円の支援が集まった。

 田中さんは「支援者の温かい言葉に感謝の気持ちでいっぱい。商品化のために豚足唐揚げの製造所を作ることにしたが、厳しい状況下での設備投資は不安で押し潰されそうだった。多くのお客さまに伝家宝豚を召し上がっていただけたらうれしい。必ずこの難局を乗り切っていきたい」と力強く話す。

 商品名は、重信さんによると「苦しい状況の中でも、いざという時に左近には豚足唐揚げがあるという意味で『伝家の宝刀』をもじった」という。

 パッケージデザインを手掛けたのは福岡県在住のデザイナー、荒牧祐衣子さん。プロ野球のドラフト会議をモチーフに、移住希望者を「選手」、受け入れ希望地域を「球団」に見立て、両者のマッチングを図るイベント「九州移住ドラフト会議」に球団の一員として参加した重信さんが、移住希望者である荒牧さんと知り合い、依頼した。

 重信さんは、「未曽有の事態に直面し、飲食店は既存のやり方から路線を変え、柔軟に変化していかなければコロナ禍は乗り切れないと思っているので、今後も挑戦する地元の飲食店を応援していきたい。左近は日之影町にある数少ない居酒屋の一軒で、本当に大切な町民の憩いの場。県外に住んでいる同町出身者もなかなか帰省できない状況が続いているが、ネットでの購入を通じて、ふるさとの味を自宅で楽しんでほしい」とも。

 店頭では8月12日から販売する。価格は1パック200グラム入り(2人前)540円。販売時間は10時~15時、17時~22時。ネット販売はSEWANEホームページで、3パック=2,980円(送料込み)。

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