起業家や起業を目指す女性限定の会議が3月7日、延岡駅前複合施設「エンクロス」(延岡市幸町、TEL 0982-20-3900)で行われる。
「W35 nobeoka 女性起業家会議」と題し、主に35歳以下の女性が集まり、仕事について、生き方について意見交換を行う。地域の課題解決を考えるグループ「モヤモヤイノベーションラボ」(幸町)の山中はるなさんが中心となり、延岡市内在住の女性10人が実行委員会を結成した。20年後の理想の延岡を思い描きながら、自分たちが何をしたいか、何ができるかなどを話し合いながら模索することを目的に、昨年11月~今年2月に開催された「U35 nobeoka 未来会議」のスピンオフイベント。
当日は参加者が議論したいテーマを自ら出し合い、同じ関心を持つほかの参加者と対話を行う「オープン・スペース・テクノロジー」と呼ばれるワークショップを行う。
実行委員長の山中さんは「U35では女性の参加者が少なかった。女性は結婚や出産を機に退職や転職を余儀なくされることがまだまだ多い。宮崎県は離婚率が高いという現実もあり、ダブルワークをしながら生活して苦しんでいるシングルマザーの話を聞いたこともある。ライフステージに合わせて自分の好きな小商いをすることができたらより、楽しく自分らしく生きられるのではないか。その意味で起業はセーフティネットにもなり得ると思う。当日の出会いをきっかけに『延岡にも面白い人がいる』『県外に行かずとも延岡でやりたいことをやれる』と感じてもらえたら」と話す。
実行委員の原田伊久美さんは「今の日本はまだまだ男性社会なので、例えば『女性起業家』などと女である部分に焦点が当たる。起業を考える場合も女性はマイノリティーだが、あえて今回女性だけで会議をすることで、シスターフッドと呼ばれる女性同士の連帯が生まれるのではないか。業種や思想の違うさまざまな女性が意見交換をすることで自由な発想も生まれるのではないかとも思う。生きづらさや働きづらさを感じているなら、みんなで変えていきたい。ぜひこの機会に一歩を踏み出してほしい」と話す。
開催時間は14時~15時30分。定員は20人。参加無料。申し込みはエンクロスで受け付ける。