暮らす・働く 学ぶ・知る

延岡市大武町で「神社エール」プロジェクト ショウガを使い商品化、神社の維持費に

プロジェクトリーダーの松本憲征さん

プロジェクトリーダーの松本憲征さん

  • 64

  •  

 延岡市大武町でまちづくりや環境保護活動を進めている団体「0024 ODAKE River project(ゼロゼロニーヨンオーダケリバープロジェクト」(延岡市大武町、TEL 080-5600-1689)が、地元産ショウガを使った商品の売り上げを老朽化した神社の管理維持費に充てる「神社yell(エール)プロジェクト」で10月、クラウドファンディングに挑戦する。

2022年に創立500周年を迎える大武神社

 大武川をきれいにしようと活動を始め、次第に町の人の暮らしや引き継がれてきた伝統や歴史が一部の高齢者によって守られている現状を知るようになったという。同団体代表の松本憲征さんは「このままいくと町に残る文化が消え、共同体としての活気を失ってしまうことになる」と危機感を覚え、大武川に親しみをもってもらおうと企画した「水辺で乾杯」などのイベントで、町民と一緒にまちづくりを進めてきた。

[広告]

 同団体は2022年に町内にある大武神社が創立500年を迎え記念祭を行うに当たり、「神社yellプロジェクト」を立ち上げた。大武町は江戸時代末期から昭和初期にかけて港町として栄え、京都や大阪と交易をしていた。船人の海上安全と繁栄を願って創立された大武神社は、改修工事が行われてきたが、社(やしろ)全体の老朽化が進み、さらなる工事の必要性が出ているという。

 松本さんは「大武町は高齢化が進み、時代とともに町の維持管理も従来の方法では難しくなってきている。私たちが活動することで、住民の町への思いを大事にしつつ、神社をみんなで支える雰囲気を作っていくとともに、新しいまちづくりの形を提案していけたら」と話す。

 資金を得るために、まずは大武産のショウガを活用した「しょうがシロップ」の商品化・特産品化を目指す。今年5月から大武町の休耕地を利用し、試験的にしょうがを栽培。ためた雨水を利用し、化学肥料を使わずに栽培するなど環境に配慮した形で進める。プロジェクトの名前は「神社にエールを送る(応援する)」とショウガの加工品「ジンジャーエール」を掛けたもの。

 しょうがシロップの商品化にかかる費用を集めるため、10月25日に延岡市の「カルチャープラザのべおか」で開催される「クラウドファンディングプランコンテスト2020」に参加する予定という。