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宮崎・美々津で「オカワカメ」イベント 愛好家と日向の農家がコラボ

日向・平岩の農家、甲斐裕治さん(左)とオカワカメ愛好家の門間ゆきのさん

日向・平岩の農家、甲斐裕治さん(左)とオカワカメ愛好家の門間ゆきのさん

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 日向市平岩の農家、甲斐裕治さんと鹿児島在住の「オカワカメ」愛好家、門間ゆきのさんが9月21日、オカワカメを広く知ってほしいと美々津でイベントを行った。

オカワカメで天ぷらやカプレーゼなど10種を調理

 オカワカメは熱帯アジアなどに自生するつる性の植物で、中国では長寿の薬草として食べられており「雲南百薬(うんなんひゃくやく)」の別名もある。火を通すと粘り気が出て、見た目も味もワカメに似ていることから、オカワカメの名で知られ、正式な和名は「アカザカズラ」。

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 2017(平成29)年11月に鹿児島・指宿の旅館でオカワカメを初めて知った門間さんは、その時オカワカメの肉芽「ムカゴ」をもらい、自宅のベランダで育て始めた。「ほとんど手を掛けずに放っておいたが、どんどん大きくなり葉が出てきて、オカワカメをちぎって食べる生活が始まった。仕事で遅くなり買い物をせずに帰っても、家にオカワカメがあるという安心感があり、1人暮らしにはもってこいの食材だと思った。調べてみると葉酸やミネラルなど栄養価も高いので、もっと多くの人に知ってほしいと考えるようになった」という。「おかわかめん」というマスコットキャラクターを描き、LINEスタンプを作成。LINE公式で「おかわかめ通信」を週に1度発信する。鹿児島大学でオカワカメを研究する教授などとの対談を行ったこともある。

 門間さんは今まで希望者にムカゴを渡してきたが、コロナ禍で「うちのオカワカメが成長した」「育てたオカワカメで料理をしてみた」とSNSを中心にコミュニケーションが取れ、「オカワカメの生命力に勇気や元気をもらった人が多かったのでは」と話す。

 移住イベント「移住ドラフト会議」で知り合い、オカワカメに興味を持った甲斐さんへ門間さんがムカゴを送付。甲斐さんは栽培を始め、今では地元スーパーなどにオカワカメを卸している。「宮崎の夏は出荷できる葉物野菜がほとんどないが、オカワカメは7月下旬から10月までの時期に収穫できることが分かった。比較的低価格で、オカワカメを食べていれば栄養のバランスも取れ、価値ある食材だと思う」と話す。今回のイベントは甲斐さんが門間さんに働き掛け、実現にこぎ着けた。

 イベントには宮崎市や日向市から6人が参加。甲斐さんの畑でのオカワカメ収穫体験から始まり、美々津の古民家でオカワカメを使った天ぷら、焼きそば、クレープ、肉巻きなどの料理を10種作り、試食した。参加者は「オカワカメは意外と癖がなく、料理に使いやすいことが分かった」「ムカゴから育ててみたい」などと感想を話した。