宮崎・日之影町と交流する東京在住の女性が5月、同町の特産品である干しシイタケを使ったレシピを考案し、動画をネット上にアップしている。
女性は、移住促進イベント「南九州移住ドラフト会議」に参加した会社員の小仲久仁香さん。プロ野球のドラフト会議を模したイベントで、移住希望者(選手)と受け入れ希望地域(球団)のマッチングを図ることを目的とする。昨年は6月から12月まで、宮崎県西臼杵郡の五ヶ瀬町、日之影町、高千穂町が合同でチーム「「西臼杵3兄弟フォレストピアーズ」を立ち上げ、オープン戦からクライマックスシリーズまでを戦い抜き、見事優勝した。小仲さんは同チームに1位指名され、今年2月に日之影町を訪問。料理が趣味の小仲さんは同町のシイタケを使いフランスの郷土料理である「椎茸キッシュ」を作り、チーム関係者に振る舞った。
同チームのメンバーで、地元の名物をネット販売する日之影町在住の重信誠さんは、そのおいしさに感動。「地元の人など多くの人に食べてもらいたいと思い、小仲さんにレシピを共有してもらえるようお願いした。キッシュは生地から作ると手間がかかるということだったので、誰もが手軽に作れるようにアレンジしてもらうことになった。イベント後もこうやって、町に興味を持ってくれた人と交流できることがとてもうれしい」と話す。
小仲さんは「喜んでレシピを開発させてもらい、『干し椎茸とアボカドの簡単キッシュ』とした。日之影の干しシイタケは非常に香りがよく、価格も驚くほど安い。コロナ禍で家にいる時間が多い時期だからこそ、たくさんの人に椎茸キッシュにチャレンジしてほしい」と話す。
作り方はプリントされ、道の駅青雲橋と日之影温泉駅の2か所で配布されるほか、小仲さんのユーチューブチャンネル「Kuni's kitchen(クニズキッチン)」でアップされている。