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日向のフードバンクに遊技場運営会社が寄付 「子ども食堂」の活動に共感して

子どもカフェを運営する堀さん親子(右)へ寄付金を渡す西の丸の石崎さん(左から2番目)

子どもカフェを運営する堀さん親子(右)へ寄付金を渡す西の丸の石崎さん(左から2番目)

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 門川町の遊技場運営会社「西の丸」が日向市のフードバンクに寄付金を送る贈呈式が3月17日、行われた。

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 堀アトムさんが代表を務めるNPO法人「フードバンク日向」は、2017(平成29)年3月にオープンしたカフェ「kakure cafe NICO」(TEL 0982-54-8466)での「子ども食堂」の取り組みからスタートし、2019(平成30)に発足した。子どもの貧困や生活困窮者対策を行い、現在は新型コロナウイルス対策として、おにぎり弁当の無料配布を行う。

 堀さんたちの活動に共感した西の丸の石崎真治さんは「地域の人のささやかな幸せに貢献されているという意味で、私たちの企業との共通点を感じた。現在、コロナウイルス感染拡大防止の観点から宮崎県遊技場協同組合ではテレビCMなどの広告を自主規制している。その費用の一部をフードバンク、子ども食堂の活動に使っていただけたらと思い、今回の寄付に至った」と話す。寄付額は50万円。

 受け取った堀さんは「このお話をいただいて、本当に身が引き締まる思いがした。相対的貧困の家庭が増えているにもかかわらず、大量廃棄されるフードロスの問題も起きており、フードバンクを立ち上げた。私たちの活動を理解していただく方が増え、行動を起こしていただけるのは本当にうれしいこと。頂いた寄付は有効に使いたい」と話す。

 アトムさんの母でおにぎり弁当を作り、配布する千鶴さんは「初めは20食だった弁当だが、今では60食作っている。野菜や果物、肉類など寄付してくださる方も増え、本当にありがたい。煮物や酢の物なども入れ、色合いも意識して作っているので、子どもたちにおいしく食べてもらっていると思う」と話す。

 3月21日は毎月第3土曜に開催する「子どもカフェ」の日に当たるが、この日は数量を200食に増やし、「ちらしずし弁当」をカフェ入り口で配布する。配布時間は11時30分~13時。

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