宮崎・日向市在住で都農高3年の高山一歩(かずほ)さんが、11月2日から3日間、兵庫県の芦屋市総合公園内、芦屋水路特設会場で開催された「全日本ウェイクサーフィン選手権大会」で準優勝を果たした。
ウェイクサーフィンとは、けん引ボートにより発生する波を利用してサーフボードに乗り、その技を競うマリンスポーツの一つ。今回、日本ウェイクボード協会(JWBA)が主催する初の全日本選手権「文部科学大臣賞 全日本ウェイクボード・ウェイクサーフィン選手権大会」の「ウェイクサーフ メン(男性)」部門において2位となり、プロになる権利も獲得した。高山さんが来季、プロ契約をすると日本初のプロウェイクサーファーの一人になるという。
高山さんは「大会初日は、会場の緊迫した空気感などで力んでしまい、いい結果が出せなかった。決勝では気持ちを切り替え、審査員に自分の特技、特徴を印象付けられるプレーができた」と振り返る。「来年からプロとしてツアーに参戦するので、もっと技を磨いていきたい」とも。
高山さんは、中学2年から日向市のお倉ヶ浜海水浴場でサーフィンを始め、昨年ウェイクサーフィンに出合い、転向。現在は、美郷町田代にある「石峠レイクランド」施設内の人工湖で週末練習する。高山さんにウェイクサーフィンを教え、自身はプロウェイクボーダーであるウェイクサーフィンスクール「WHIZ」の川口慎平さんは「一歩は、ダイナミックなスプレーを出すことが得意。これからスキルアップをしていき、世界で活躍する選手になってほしい」とプロ選手になることへエールを送る。