日向市曽根町の「ゆるカフェ223」が12月中旬に閉店する。
一番人気だったという「ゆるカフェセット」。ドリンクは「手作りバナナジュース」
店主は熊本県出身の塘(つつみ)米子さん。デイサービス施設で看護師として働いていた経験から、「高齢者がいつまでも元気に過ごせるような居場所を作りたい」と2016(平成28)年3月にオープンした。誰でも気軽に来てほしいという塘さんの思いから、食材はできるだけ地元産の物を使い、料金も低価格で提供していた。
塘さんは「来年3月に夫が仕事を退職するため、いったん休憩しようと閉店することに決めた。福岡に住んでいる息子にやめることを伝えたら、決断が早いと驚いていた。3年間営業し、常連さんもでき、さまざまなお客さんと出会えた。店でお客さんが談笑している様子を見ると、ここをオープンしてよかったなと思う」と振り返る。「今後は、福岡に移住し、しばらくは夫と旅行をしたいと思っている。いずれは福岡でまた店をオープンしたい」と話す。閉店は12月20日を予定しているが、店の次の所有者が決まった場合はそれよりも早くなる場合があるという。
常連客の60代男性は「自転車で近所をブラブラしていた時に、たまたま見つけて、それ以来ほぼ毎日来ている。昔から隠れ家的な喫茶店が好きで、自分好みの場所。ここでは、コーヒーを必ず注文する。閉店すると聞いてとてもさびしく思う」と話す。
メニューは「スペシャルティーコーヒー」(350円)や、1日10食限定の自家製パンのトースト(または手作りシフォンケーキ)、サラダ、ゆで卵、飲み物をセットにした「ゆるカフェセット」(600円)など。
営業時間は10時~17時。日曜、第2・第4土曜定休。