ラグビー日本代表が7月に必勝祈願をした宮崎・日向の「大御神社」(日向市伊勢ヶ浜、TEL 0982-52-3406)で、日本代表の活躍で参拝客が増えている。
現在開催中の「ラグビーワールドカップ2019」で10月13日、日本がスコットランドを下し、4戦全勝で初の8強入りを果たした。
ラグビー日本代表は前回のワールドカップが行われた2015(平成27)年の宮崎キャンプの際に、大御神社で必勝祈願をし、南アフリカ戦で歴史的勝利を収めた。今年はワールドカップの事前キャンプ最終日の7月17日に選手、スタッフなど合わせて60人が参拝した。宮司の新名光明さんによると当時のヘッドコーチ、エディー・ジョーンズ(現イングランド代表ヘッドコーチ)さんが同神社に国家「君が代」に登場する「さざれ石」があることを知り、2014(平成26)年に、毎年10月に行う「宵まつり」を見に来たことがきっかけという。
新名さんは「エディーさんは勝利のためには体を鍛えること、戦略を立てることに加え、国を思う心が大切だとおっしゃっていた。宵まつりで神事、神楽、獅子舞などを真剣にご覧になっていて、翌年のワールドカップ直前にチームで参拝することを決め、日本の心を感じる機会を作られたのだと思う。リーチ・マイケル選手が『ここに来て、日本の文化に触れることができた。私たちの大きな力になる』と言ってくれた。先日の参拝時にも必勝祈願を行い、選手やスタッフが前回大会とは大幅に入れ替わったことから、再度、さざれ石は小さな石が集まって、大きな巌(いわお)となったこと、チームのメンバー一人一人の心が一つになれば大きな力、巌となるということを説明し、君が代を選手と共に歌った。皆さん、静けさの中に闘志を秘め、非常に紳士的だった」と話す。
20代の巫女の女性によると、日本代表が勝ち進むにつれ、2割ほど参拝客が増えたという。